2018/09/06 18:24

金属アレルギー、もしくは金属アレルギーなのでは、と悩まれている方少なくないと推測いたします。


私もたまにいつものピアスで急に耳が腫れてしまったりすることがございます。


今日は金属アレルギーのおはなしを。


金属アレルギーとは、金属の成分が汗などの水分に溶け出し、肌のたんぱく質と化学反応を起こすことで発症します。

発症までの期間は数日から数年と人によりまちまちだそうですが、

一度発症してしまうと完治は難しいとされています。

金属の成分が水分に溶け出すことをイオン化というそうですが、金属によりイオン化しやすいもの、しにくいものがあるそうです。

イオン化しやすいものほど金属アレルギーを起こしやすいのです。

ニッケル・クロム・コバルト・銅・すず・亜鉛・鉄

などはイオン化しやすく金属アレルギーのパーセンテージが高いものです。

【ニッケル】

安価で加工しやすいため、様々なものに使われており、日常触れる機会が最もあるもの。汗の成分がニッケルを溶かしやすい。

アクセサリーでよく使われる真鍮、実はこれにもニッケルが含まれる。

【クロム】

固く光沢があり、耐食性があるため、メッキとしての利用が多い。日用品にも多く使われる。

【コバルト】

ニッケルと同様のアレルギー反応を示し、コバルトアレルギーの半数はニッケルとコバルト両方のアレルギーを持つそう。

鉄より酸化しにくく、酸にも強く加工しやすいのでよく利用されるが、汗に溶け出しやすい。

【銅】

ニッケルほど問題は起こりにくいが、イオン化はしやすく金属アレルギーは起こりやすいと言われる。


逆に金属アレルギーを起こしにくいものとしては

チタン、ステンレス、金、銀、プラチナがあげられます。

【チタン】

チタンは酸素と結びつくことで、表面に薄い膜を作り水分に溶け出しにくい性質となっている。

また、軽い、強度がある、腐食しにくい、安価と利点が揃う。

【ステンレス】

鉄・ニッケル・コバルトといったイオン化しやすい金属の合金だが、これらを錆びにくく配合することでイオンが溶け出しにくくなっている。

【ゴールド(金)】

純金(K24)ではイオン化しにくいが、純金は軟らかく加工も難しいため、様々な金属を混ぜ合金とする。K14は58%の純金と42%の他の金属(銀、銅、パラジウムetc)の合金。ホワイトゴールドは金、ニッケル、銅、亜鉛などの合金。

【シルバー(銀)】

シルバーもイオン化傾向は低く、金属アレルギーは稀。しかしシルバーもゴールド同様合金になっているものが多く、シルバーアクセサリーでのアレルギーは、銀への反応ではなくアクセサリーに含まれるニッケルや銅に反応していることが多いそう。